世襲○○は悪か?

 
 
 
 
今日の疑問:
何故、政治家は、政治家人生が100年間も続かないのに、国家百年の計を掲げられるのか。
 
 
 
 
(兎に角、世襲、嫌いっ!)
 
 
 
 
確かに、世襲○○って、何か釈然としません。
 
 
 
 
(卑怯な感じ〜)
 
 
 
 
世襲議員
世襲社長
北朝鮮の世襲王朝
サウジアラビアの世襲王朝
・・・
 
 
 
 
政治家も世襲、トヨタ自動車も世襲、国そのものも世襲できたりと、世の中にはいろいろな世襲があります。世襲一族の子供が、いきなり上司にやってきて、苦々しいサラリーマン生活を送ってる人もいるでしょう。また、そいつが使えなかったり・・・。手柄をお膳立てしなきゃいけなかったり・・・。
 
 
 
 
(わかる〜)
 
 
 
 
さてさて、何で、世襲と聞くと釈然としないんでしょうか。
 
 
 
 
(何故なぜ?)
 
 
 
 
それは、下克上できないからです。
 
 
 
 
例えば、王家の一族以外、サウジアラビアの国王になることは不可能です。努力や才能があっても不可能です。チャンスすらありません。チャンスすらないって、とても悔しいことですよ。蚊帳の外。無視されているのと同じです。
 
 
 
 
(あ~つらいわ)
(世襲ダメ、絶対!)
 
 
 
 
ふーん、そうですかね。世襲、別に、良くないですか。
 
 
 
 
(何言ってんだ、この医者はっ怒)
 
 
 
 
世襲議員反対とか言ったって、何の解決にもならないからです。
 
 
 
 
ジョジョ風に言えば、««無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄アーーーーーーツ»»
 
 
 
 
(あべしっ)←それ、北斗の拳だから
 
 
 
 
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ところで、国家百年の計って聞いてことありますか。
 
 
 
 
(政治家が言ってるやつね。嘘くさいけど)
 
 
 
 
えっ、嘘くさく感じますか。私は、本当にそう思っているだろうなと感じます。
 
 
 
 
(先生らしくない、そんな詭弁信じるっ!?)
 
 
 
 
いやいやいや、世襲で代々続いている政治家は、本当に、100年単位で考えてますよ。もしかしたら300年単位かもしれません。
 
 
 
 
(どーして、そう思うわけ?)
 
 
 
 
政治家一族と言うのは、日本の100年後を考えていると同時に、一族の100年後も考えているんです。
 
 
 
 
(どういうこと?)
 
 
 
 
「政治家、家系図」でググってみてください。→ググッた結果
 
 
 
 
(首相経験者は、皆、親戚じゃねーか!)
 
 
 
 
そうなんです。政治家一族にとって、国家百年の計と一族百年の計は同じなんです。安倍首相が自分の政権で実現できない政策でも、その末裔たちが成し遂げるんです。そう思っているから、政治家人生が100年間も続かないのに、日本の100年後を熱く語ることが出来るんです。
 
 
 
 
(そうだったのか~)
 
 
 
 
世襲を忌み嫌う前に、一族百年の計を脈々と受け継いできた凄さを評価して良いのではないでしょうか。
 
 
 
 
(にしても、釈然としない)
 
 
 
 
それもわかります。
 
 
 
 
別に、安倍首相一族を崇めよ、とは言っていません。世襲に腹を立てるくらいなら、貴方の一族も世襲一族になるための行動を起こせば良い、と思います。100年後を見据えて子を育て、子も百年の計の一端を担いながら、次の世代に百年の計をつなぐ・・・これが豊かな一族になる着実な方法だ、と世界史の教科書にありましたよ。ゆとり世代は世界史必修のはず!
 
 
 
 
(熟考中)
(熟考中)
(熟考中)
 
 
 
 
(わかったぞ。「トヨタの御曹司に生まれたかった」と嘆いても実現不可能だし、才能があったとしても今からトヨタのオーナーになれるわけではない。だったら、自身の一族が100年後に強くなっている未来に対し、努力と才能を費やすべきだ。
 
 
 
 
その通りです。
 
 
 
 
(あ~、もっとわかったぞ。子供を医学部に入れること、東大に入れること、大企業に入れること、こんな現世で実現できることなんて、一族百年の計にあんまり関係ないんだ。何より、続かない。単発。資格や学位は、各世代の度、0にリセットされる。積み重ねがないんだ。
 
 
 
 
その通りです。
 
 
 
 
学位、資格試験、大企業就職、これらは各世代それぞれの地頭で決まります。単発です。前の世代の努力を踏み台に達成する類ではありません。お分かりのように医師免許は相続できません。
 
 
 
 
数学や科学を見てください。先人の発見を前提に発展しています。微分積分を一から発見する必要は無いわけです。また、グーグルの論文検索サイトを見てください。トップページに「巨人の肩の上に立つ」とあります。偉大な先人の力を借りることは、恥どころか、基本中の基本です。→Google Scholar
 
 
 
 
世襲一族の強さ、それは、先代の業績を足がかりに少しずつ高みに登ることです。
 
 
 
 
(あ~、だから、競争しなくて済むんだ。前世代の業績がスタートラインなんだ。現世代が優秀なら更なる高みに、ボンクラでも競争なしに既に高みにいるんだね。)
 
 
 
 
その通りです。
 
 
 
 
前世代の恩恵に預かっていることだけに注目して、不公平感を募らせるのは無意味です。ボンクラを社長にしても一族が傾かない凄さに注目すべきです。つまり、その一族の百年の計の威力を評価し、学び、行動したほうが早いです。
 
 
 
 
なお、受け入れがたい現実の1つに、「能力は時に遺伝しない」があります。優秀な両親からボンクラが育つなんてことは頻繁に起こります。
 
 
 
 
(能力は遺伝しないか・・・)
 
 
 
 
この事実を踏まえて、一族百年の計を立てるのが必須です。
 
 
 
 
(どういうこと?)
 
 
 
 
「各世代の能力に期待する」百年の計ではダメだと言うことです。逆に、能力がない世代が継ぐことを前提にします。能力がない世代でも一族の業績を次世代に継げるシステムを構築するのです。ここに現役世代の才能と努力を注ぐべきです。
 
 
 
 
(ボンクラが一族を率いても、持続して発展すればいい!?)
 
 
 
 
その通りです。
 
 
 
 
(確かに、バカ殿が継いでも王朝が途切れないことがあるよね)
 
 
 
 
ボンクラが担ったとしても一族が傾かないシステムを作っていくことの方がずっと大事なんです。個々の優秀さより、一族全体としての優秀さが大事です。
 
 
 
 
ここで、一族百年の計を立てる上で、重要な視点を紹介します。
 
 
 
 
能力は遺伝しないことがあるが、権威や資本力は確実に遺伝させる事ができる
 
 
 
 
(政治家なら地盤や看板、資本家なら所有している企業を相続できると言うこと?!)
 
 
 
 
その通りです。政治団体を使えばカバンも継げます(合法)。
 
 
 
 
「ムキー!釈然としねー」と思うのではなく、自身の一族の百年の計だったなっ!)
 
 
 
 
その通りです。
 
 
 
 
次世代が利用できる業績を残すことに注力しましょう。学歴や資格は、次世代に持ち越せない単発の業績なので、合格まで楽しみながら勉強出来ないのであれば、試験に注力しないのも選択肢の1つです。受験は母親が9割ではありません。受験は地頭が9割です。
 
 
 
 
一族百年の計を採用するなら、次世代に持ち越せる業績に対して才能と努力を注ぐ方が得策です。(←「医学部に入れたい」からリンクしてきた方に、新たな視点となれば幸いです。)
 
 
 
 
(言ってることはわかるけど、我が家に出来るかな・・・)
 
 
 
 
その通りですよね。100年後を見据える計画は、誰にでも実行できるわけではありません。ひょっとしたら100年後に実を結ぶかもしれません。しかし、ここ30年間は、芽すら出ないと思って間違いありません。一族の繁栄を賭けた投資とはそういうものです。
 
 
 
 
だから、人生を楽しむことを勧めています。人生を楽しむことを学べば、少なくとも、百年の計は不要です。すぐに人生を楽しめます(参考:人生を楽しむ1(基礎))
 
 
 
 
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話しは少し飛びますが、灘中の歴史教科書採択で奇妙な圧力がかかっている騒動があります。
(概要:神戸新聞NEXT)
(参照:和田孫博校長「謂れない圧力の中で」)
(参照:自民党が推奨する歴史教科書-各教科書比較あり)
 
 
 
 
無駄な圧力ですが、無駄な圧力をかける輩が存在することを知っておくことも必要です。
 
 
 
 
何やともあれ、歴史は恣意的に如何様にも解釈できます。そのことは、優秀な生徒なら教えられなくても理解しているでしょう。よって、灘中がどんな教科書を使おうが、偏った歴史解釈をする卒業生が出るとは考えにくいです。
 
 
 
 
もちろん、為政者にとって、優秀な生徒に為政者の望む歴史解釈をして欲しいのは当然です。しかし、その意図さえも既に解っている生徒が集った学校なんだと思います。

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左1冊は所謂左寄り。右2冊は右寄り。読み比べても、どっちに感化されるような内容ではないと感じます。

箕面駅はちょっとした観光地みたいな茶店があって好きです。川西能勢口駅から石橋駅までは走りましたが、今回は電車で箕面まで行ってお茶して来ました。疲れたので帰りは全行程電車でした。