ベンゾジアゼピン減薬、お断り!?

 
 
向精神薬の減薬は、どの精神科・心療内科もやりたがらないのかもしれません。
 
 
 
 
お隣の街、川西市や箕面市、そのお隣、宝塚市や豊中市からの依頼が増えてきました。他院にて、抗不安薬を多剤併用、かつ、長年投与された患者様です。
 
 
 
 
「どうにか減らせないか」
 
 
 
 
口々に言うのは、クリニックを何件回っても、いい顔をされず、最後に言われるのは・・・
 
 
 
 
「うちでは出来ません」
(面倒だし、採算あわないし)
 
 
 
 
諸外国と比べ、抗不安薬が使い放題の日本では、「ずっと飲んでも大丈夫だから」、「とっても安全な薬だから」と言われ、10年以上、抗不安薬を多剤併用で処方された患者様は多いです。(かつては、多剤処方ほど儲かった)
 
 
 
 
それにもかかわらず、最近、手のひらを返したように、急に減薬され、離脱症状(禁断症状)が出る患者様が急増しています。
 
 
 
 
というのも、厚労省のお達しで、抗不安薬を多剤併用で出せなくなったからです。多剤併用で処方すると、減額罰則、煩雑な報告義務があり、書類の山で業務を圧迫します。 (参照:向精神薬多剤投与に関する届出及び状況報告について)
 
 
 
 
(それで、池田市役所前クリニックさんは、どうなんですか?減薬お断りですか?)
 
 
 
 
当院薬物治療の基本方針は以下です。
 
 
 1 抗不安薬は最大2剤で調整する
 2 必要ならば薬物治療を継続する
 3 他院で多剤処方された患者様の減薬・断薬プログラムは…
やりたくない…処方した先生に相談してほしい…
 
 
 
 
(カルテ(今までの記録)があるクリニックの方が安全だよね)
(処方した先生が責任持って減らすのが筋だよね)
 
 
 
 
ただ、注意してほしい点があります。減薬プログラムの適応も減薬法も確立されてないんです。これだっ!と言うガイドラインやマニュアルはありません。
 
 
 
 
(減薬・断薬の方法、ネットで見たことあるよ)
 
 
 
 
多分、これですよね。よく参照されるベンゾジアゼピンの減薬・断薬マニュアルの一つにアシュトンマニュアルがあります。
 
 
 
 
これを使えばいいじゃないかと感じますが、元々は英国のものなので、色々不具合があるのです。結論から言えば、そのまま適応すると日本の保険制度では出来ない場合も出てきます。
 
 
 
 
アルプラゾラム(ソラナックス、コンスタン)をジアゼパム(セルシン、ホリゾン)に変換してから減薬する場合、単純化した例を以下に挙げます。
 
 
 
 
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アルプラゾラム2.4mg/日
 ↓ (2ヶ月かけて変換)
ジアゼパム30mg/日
 ↓ (2週間)
ジアゼパム28mg/日
 ↓ (2週間)
ジアゼパム26mg/日
 ↓
・・・・・・
 ↓
(0mg/日になるまで1年かかります)
————————–
 
 
 
 
悪いことに、通院加療する際、日本では、ジアゼパムを15mg/日までしか処方できません。つまり、ジアゼパムを30mg/日で処方するときは保険が効きません。そのため、15mg/日に減るまで自費になります。
 
 
 
 
もちろん、保険を効かせるための操作はできます。しかし、手続きが煩雑なのと、認められないリスク、お上に目を付けられるリスクがあります。これが多くの医者が、減薬・断薬に難色を示す理由の一つです。
 
 
 
 
加えて、他院で多剤併用で長期間投与されていた患者を、丸投げ状態で押し付けられる憤りもあるでしょう。
 
 
 
 
「また、あのクリニックかっ(怒)」
 
 
 
 
こう言うと身も蓋もありませんが、難色を示す最大の理由は、以下に尽きます。
 
 
 
 
減薬できる症状じゃない(むしろ増薬)
もしくは、
減薬・断薬そのものが難しい
 
 
 
 
さて、減薬するのか、維持するのか、数回の受診を重ね決めていきましょう。減薬には利点と欠点があります。初診で決めるのは難しいです。
 
 
 
 
現在、困っている症状が少ないのであれば、「処方内容を変えない(薬を継続する)」
 
 
 
 
これも臨床的な答えの一つです。
 
 
 
 
「効いている薬はきちんと使う」、「効かない薬は使わない」。この基本を守ることが真の答えだと改めて感じます。
(参照:減薬、カウンセリング…無駄!?)
(参照:薬やめる→離脱症状?)
 
 
 
 
また、「減薬、断薬」と焦っている人は、怒ってイライラいる場合が多く、減薬以前に、ストレスのコントロールが必要な場合が多いです。イライラを上手に管理するのが先かもしれません。(参考:怒りの取り扱い方1)
 
 
 ↑↑↑
 
 
そのイライラ症状にカウンセリングは無効です。イライラしている攻撃的な人に対し、徒労に終わるカウンセリングは絶対にしません。支持的精神療法と適切な薬物療法で対応します。
 
 
 
 
(そもそも、敵意むき出しで、他人の話(より良い選択肢)を受け入れる状態じゃないんだから、カウンセリングは無駄だよね。何度も復習っ→参照:減薬、カウンセリング…無駄!?
 
 
 
 
なお、反対を押し切って減薬するものの、やはり、不穏に陥り、結局は、薬が必要となる例は多いです。減薬・断薬が目標ではなく、【人生を楽しむ】ことが目標であると伝えていきたいと思っています。
(参考:人生を楽しむ1)
 
 
 
 
減薬・断薬しない方がいい?!
 ↓
池田市役所クリニック|心療内科・精神科|ごあいさつ
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以下の記事も参考に話しに来てください。
ごあいさつ
怒りの取り扱い方
明日から仕事だ
真・正しい就活
五月病
マタハラ部長
スーパー店員の一言
ボスママ
#PTAをやめたのは私だ
入園式・入学式→ママ友・PTA役員決め
美しい身体 vs 摂食障害
ベンゾジアゼピン減薬、お断り!?
薬やめる→離脱症状?
減薬、カウンセリング…無駄!?
医学部に入れたい
受験は○○が9割
高校の選び方
スマホ姿を子供に見せない
子供に教える人生の楽しみ方
人生を楽しむ1(基礎)
 
 
池田駅前公園の桜です。緑の葉っぱが出てきました。夏に向けて、深い緑の葉で覆われる桜も好きです。気持ちいいので川西能勢口、宝塚まで歩いてみました。
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