年度末に近づくに連れ、受診が減っていきます。
 
 
 
 
4月が区切りの日本では、3月は、期待で胸を膨らませる時期です。もちろん、納得をしないまま、次を迎える方もいるでしょう。それでも、4月は心と身体を前に押し出してくれます。これが、年度末に受診が減る理由の一つです。
 
 
 
 
(たしかに、年度末はリセット感ある)
(4月は変化を受け入れられるね)
 
 
 
 
そうですよね。
 
 
 
 
大学生なら、新入生オリエンテーションがあり、部活やサークルの勧誘でちやほやされ、履修単位の仮登録から本登録を経て、一回講義を受けたら、すぐにゴールデンウィークです。
 
 
 
 
(そうそう)
 
 
 
 
社会人なら、大概、くだらないと感じるか、過度な詰込みの新人研修が始まります。それでも、「私は社会人になれたぞっ」と社会に認められた高揚感を引っさげて、同期と街へぞろぞろ繰り出します。しかし、そのキラキラ感もゴールデンウィークには消えてなくなっています。
 
 
 
 
(わかる〜)
 
 
 
 
実際は、ゴールデンウィークを待たずして、4月中旬には確信してしまうんですよね。
↓↓↓
 
 
 
 
ここに所属する違和感
将来を描けない不安感
認められない疎外感

・・・
 
 
 
 
(わかる〜)
 
 
 
 
これらが頭にもたげてくるなら、五月病予備軍です。学校や会社に行くことができなくなる前に、心療内科にご相談ください。
 
 
 
 
ここで、五月病治療における注意点を紹介します。
 
 
 
 
(五月病ってどう治すの?)
(環境を変えれば良いんでしょ?)
 
 
 
 
そうですね。環境を変えることができるのであれば、それに越したこしたことはありません。ただ・・・
 
 
 
 
(ただ?気になる〜)
 
 
 
 
取り巻く環境が原因で、五月病(適応障害や抑うつ状態)になった場合、「環境を変えれば治る」と思われがちですが、それは違います。
 
 
 
 
(え~!環境変えてもダメ???)
 
 
 
 
確かに、配属先を変えてもらったり、学校を変えたりすることで、症状は改善はします。しかし、根本の原因を治療しない限り、再発する可能性が高いと感じます。
 
 
 
 
(根本原因は、学校や会社でしょ?!)
 
 
 
 
いいえ、違います。
 
 
 
 
(え、違うの?!)
(何?教えてー)
 
 
 
 
根本原因はあなたの真面目さです。その真面目さ故に、理不尽な社会の犠牲になっていることが多いのです。
 
 
 
 
(真面目さ・・・?!)
 
 
 
 
そうです。あなたは真摯で誠実なんです。だから、
 
 
 
 
ズルをするなんて嫌だ
ズルされても、何もできない自分が嫌だ
自分が我慢すればいいんだ
みんなに迷惑をかけれない
自分が悪いんだ
・・・
 
 
 
 
あなたは、そうやって我慢してきたのではないでしょうか。
 
 
 
 
(コクリ・・・涙)
 
 
 
 
自分を責めることで、解決してきたのはないですか。
 
 
 
 
(そうです・・・涙)
 
 
 
 
それは、とてもつらかったでしょう。
 
 
 
 
(どうすればいいのっ?)
(真面目さを捨てればいいですか?)
 
 
 
 
もちろん、その真面目さを捨て去る必要はありません。あなたの真摯さは、あなたを形成する最も大切な核です。これからも大事にしていくものです。
 
 
 
 
(じゃぁ、どうすればいいの?)
 
 
 
 
新しいマインドセットを追加することで、環境改善だけでは到達できない、根治的治療につなげていきましょう。
 
 
 
 
(マインドセットって?)
 
 
 
 
日本語で言えば、心づもりでしょうか。心を整えておくと言ってもいいでしょう。
 
 
 
 
(それ、教えて!)
 
 
 
 
教えません。
 
 
 
 
(うそー!)
(心療内科、意味ね~)

 
 
 
 
マインドセットの内容以前に大切なことがあります。先ずは、それからお伝えします。
 
 
 
 
(じゃぁ、それからヨロシコ)
 
 
 
 
ストレスや不安から治療しましょう。
 
 
 
 
(全然、わかりませんけど)
 
 
 
 
そうですよね。これだかじゃわからないですよね。先ずは、五月病の起こる過程を見てください。
 
 
 
 
五月病(適応障害やうつ病)が起きる過程1→2→・・・
  1  根本原因(例:真面目さ)
  2  環境に馴染めない
  3  ストレスの増幅
  4  ストレスのはけ口が各方面に飛火
  5  全てにイライラ
  6  誰も共感してくれない
  7  全てにやる気低下
  8  会社・学校に行けない
  9  社会的破綻
 
 
 
 
(もっと具体的に教えて)
 
 
 
 
具体的に言うと
  1  真摯な生き方を実践
  2  社会にはズルい人がいっぱい
  3  真面目にればやるほど損をする
  4  家族や恋人、弱者に当たる
  5  兎に角、ちょっとしたことにもイライラ
  6  「そうだね、間違ってないよ」と言ってほしいのに
     一緒にこの状況を嘆いてほしいのに
     「わかるよ、辛いね」と言ってほしいのに
     家族でさえ言ってくれないっ(涙)
  7  もう、どうでもいい
  8  行動も思考もできない
  9  社会復帰が望めない状況が続く
 
 
 
 
(あぁ、私だ・・・)
 
 
 
 
この過程を見る限り、根本原因(1)を治療すればいいですよね。
 
 
 
 
(そうですね)
 
 
 
 
この根本原因(1)を変えることが、新しい概念(マインドセット)を作ることなのですが、いきなりは無理です。
 
 
 
 
(何で?)
 
 
 
 
だって、今の貴方には、新しい概念(マインドセット)を考える余裕が無いんです。もし、五月病の真っ只中にいる患者様に、マインドセット構築のカウンセリングなんかしたら、さらに、うつ状態が悪化します。
 
 
 
 
(え~!?)
 
 
 
 
新しい概念(マインドセット)を構築するには、平静な心身が必要です。平静な心身がない状態で、今までと異なる概念(マインドセット)を受け入れることはできません。
 
 
 
 
(たしかに)
 
 
 
 
(1)根本原因を治す前に、(2)〜(9)を治療する必要があります。(2)〜(9)は、ストレスや不安と言い換えることができます。誰だった、ストレスや不安が強い状態で、新しいことを始められないですよね。
 
 
 
 
(あっ、わかったぞ。根本原因を治す時に、ストレスや不安が邪魔になるんだな)
 
 
 
 
その通りです。
 
 
 
 
(だから、先ずは、ストレスや不安を治療するんだね)
 
 
 
 
その通りです。
 
 
 
 
先ずは、ストレスや不安を治療しないと、新たな概念(マインドセット)構築にたどり着くまで、時間をロスしてしまいます。
 
 
 
 
(急がば回れ、ですね)
 
 
 
 
その通りです。
 
 
 
 
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五月病(適応障害・うつ病)は、あたなのせいではありません。環境のせいです。あなたは何も悪くないです。それなのに、つらい思いで苦しんでますよね。心療内科で、穏やかな人生を作るお手伝いができます。
 
 
 
 
先ずは、その不安を取り除きましょう。
 
 
 
 
今日の川西能勢口は良いお天気です。4月から始まる新しい生活を盛り上げる陽気になりそうです。さて、五月病は教科書に載っているかなとテキストを紐解くと・・・WHOやアメリカの診断基準、日本の標準的教科書に五月病の表記はありませんでした。一般的には、適応障害や抑うつ状態として扱われることが多いです。
診断基準 精神医学 icd10